歴史都市の中で器と出会う
京都市公式は、五条坂周辺を清水焼の陶工が多く住み、名工を輩出してきた地域として紹介しています。現在も京都陶磁器会館から清水寺門前へ器と工芸を探しながら歩けます。
東山で器と町を歩き、山科で窯元・工房へ深掘りする。2つの京都をつなぐ陶芸旅。
京都のやきもの旅は、一つの窯元集落だけで完結しません。清水寺へ続く五条坂・茶わん坂では、京都陶磁器会館や工芸の店を訪ねながら歴史都市を歩けます。一方、山科の清水焼団地には窯元・問屋・工房が集まり、展示・販売や陶芸体験まで広げられます。観光都市の町歩きと、ものづくりの現場を一日に結べるのが京焼・清水焼の特徴です。
京都観光に器探しを自然に組み込みたい人、名工から若手作家まで幅広い表現を見たい人、さらに窯元や陶芸体験まで足を延ばしたい人に。
Photo: Ajay Suresh / Wikimedia Commons / CC BY 2.0歴史ある五条坂・茶わん坂と、1962年に形成された山科の清水焼団地。役割の違う2拠点が今の京焼・清水焼を支えているからです。
京都市公式は、五条坂周辺を清水焼の陶工が多く住み、名工を輩出してきた地域として紹介しています。現在も京都陶磁器会館から清水寺門前へ器と工芸を探しながら歩けます。
東山・五条坂周辺の都市化を背景に、1962年に集団移住して形成された清水焼団地。用地総面積8.25haに窯元や問屋が集まります。
清水焼の郷会館では陶芸作家・窯元の作品を展示。団地内では手びねりや絵付けなどの体験も案内され、都市観光から制作の現場へ旅を深められます。
半日なら五条坂・茶わん坂。1日取れるなら山科の清水焼団地までつなぐと、京都のやきものが「売る町」だけでなく「作る町」でもあることが見えてきます。

東山と山科は徒歩で一続きに巡る距離ではありません。「東山で町歩き」→「公共交通で山科へ」→「清水焼団地で工房・体験」と役割を分けます。
北が上です。円は正式な産地区域ではなく、2つの旅の拠点を把握するための目安です。
地図はOpenStreetMapを利用しています。円は正式な産地区域・行政区域の境界ではありません。
京都陶磁器会館から五条坂・茶わん坂へ。通常の京都観光に器探しを自然に足せます。
東山からバス・鉄道を使って清水焼団地へ移動し、展示・販売・工房・体験まで深掘りします。
10月のKyoto Pottery Expoでは清水焼団地一帯が会場となり、多数の作り手の作品を一度に見られます。
東山で「見る・選ぶ」→ 山科で「作る側へ近づく」の順です。
名工から若手まで作品の幅を見て、京焼・清水焼が一つの様式に収まらないことを最初につかみます。
清水寺へ向かう町歩きの中で、器や工芸の店へ。京都観光そのものとやきもの旅を重ねます。
時間が取れるなら公共交通で山科へ。東山の観光地とは異なる、ものづくりの町の景色に切り替えます。
作品展示から気になる窯元・工房を探し、見学や手びねり・絵付けなどの体験へ広げます。
京都陶磁器会館は市バス「五条坂」下車すぐ、京阪「清水五条」駅から東へ徒歩約10分。京都観光の一部として組み込みやすい場所です。数値の根拠:京都陶磁器会館・アクセス / 確認:
清水焼の郷会館は各線「山科」駅から京阪バス29・29C系統「清水焼団地」下車。東山とは別拠点として考えます。
東山だけなら半日でも成立。山科まで巡るなら1日を確保すると、器探し・歴史・窯元・体験を無理なく組み合わせられます。
旧「清水焼の郷まつり」。山科区清水焼団地一帯で開催され、100を超える出展者のやきものを見られる大規模イベントです。
京焼・清水焼の「都市2拠点型」と比べると、ほかの産地の旅の形が見えやすくなります。